<< 「世論(上)」読了。 | main | 新曲「きたぐにのはる(仮)」ライブ動画 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク * - * * - * -

いわきでの夜

☆皆さんお元気ですか?☆

二日間の東北ツアーを終え帰宅しました。
沢山の出会い、劇的な再会…心に残るシーンがいっぱいの二日間でした。

特にいわき市のまきばダンスでの1日は自分にとって感慨深い日になったので書きたいと思います、てかこの気持ちを書かないと次に進めない、寝れない!

どうぞお付き合いください。

まきばダンスというレゲエバー、
雰囲気はこのブログにも登場する新宿の老舗レゲエバーOPENに似ていました。

つまりバッチリ素敵なお店ってこと!

そこの店長の海野君を始め、スタッフからお客さんまでたくさんの方々の震災以降の体験談や今の思いを伺うことができました。

・震災3日後に黒い雨ならぬ黒い雪が降った(そしてその事実は一切報道されなかった)という話し、

・病院が被災してしまい、出産を控えた妊婦さんたちが病院を出て行かざるを得なく道路で出産した方がいたという話し、

・県外に避難した際、福島の人間であるとわかった途端に冷たい扱いを受けたという話し、

・海の汚染で漁に出ることができず鬱になった漁師の話し、

・除染のボランティアでいわき市に2年いるけれど、生活補助が打ち切りになるので間もなく東京にもどるという話し、

…どれもみな切実で胸が締め付けられます。
私は黙って「聞く」、それだけで精一杯でした。

しかし彼らはこう続けました。

「でも、俺たちは不幸じゃないです。原発が爆発して怖かったし大変な毎日だったけど、困った者同士が助け合う姿や人の優しさをリアルに感じました。

”絆”というと安っぽく聞こえるけど、確かに俺たち仲間の絆は深まったんですよ」

さらに続けて、
「でも国は何もしてくれないことがわかったから俺たち自身でやれることをやるしかない、そんな気持ちなんです。

俺たちは音楽が大好きだから、こうしてイベントやって地域を盛り上げて行きたいのです。」

何と力強く頼もしいのか!
私は頭をガツンと殴られたような衝撃を覚えました。

毎日毎日、天気予報で放射線の数値が流れる福島。
日本で1番「現実」と向き合い自分自身の選択を貫いている人々だ。

彼らの言葉は熱い。
だけどその根底には現実とさんざん向き合ってきた人だけが持つ冷めた感性があると思った。

「冷めている」は「醒めている」でもあると感じた。

彼らは「逆境をバネにしている」という。

福島から離れている人ほど福島の人々を「悲劇の人」という形にはめて同情する傾向にあると思う。
他ならぬ私もそうだった。

でも「この地に住んで生き長らえる」と決めた彼らの、この”冷めていて熱い感性”は、人間としてハイブリッドな最先端なところに向かっているような…そんな気がした。

しかし一方で、控え目で奥ゆかしい東北人の一面も伺えた。

特に心に残った言葉は、
「マイさんケイさんが来てくれて嬉しいです、だけど危ないと言われている福島に招いてごめんなさい。」

この言葉には涙が出そうになった。

「1番大変な思いしてるあなたがどうしてあやまるの?あやまること何もないよ、そんなに大人な振る舞いしなくていいよ」
ととっさに言ってしまった気がする。

もっと言葉を選んで言えば良かったが…。


余りに辛抱強くいじらしい東北人。

彼らの胸の内には「行き場を失った言葉」がいつ溢れ出してもおかしくないほど蓄積している。

そんな「行き場を失った言葉」たちを拾い集めコミカルさを加えた歌、

それが2月に完成し3月からライブで歌い始めているリクルマイの新曲「きたぐにのはる(仮)」だ。

いわき市でのライブでは、
この新曲のリアクションが1番大きかった。

私もこの新曲を彼らに届けたかったから
本当に良かった。

いわきでの夜を胸にまた明日から歌い続けよう、そう思った。
おやすみなさい!

リクルマイ
likklemai * - * 23:51 * comments(0) * trackbacks(0)

スポンサーサイト

スポンサードリンク * - * 23:51 * - * -

コメント

コメントする









トラックバック

このページの先頭へ