☆皆さんお元気ですか?☆
あっという間に9月も終わりますね・・・。
季節は変われど、10月初頭も週4ペースでライブが入っています。
まだまだ休める日は遠いね、体調管理に気を付けてライブに臨みます。
さて今回のお題は
”「喰わずに生きる」訳にはいかない。”私が震災以降ずっと頭の中にある、これからの「食」についての思いを書き綴りたいと思います。
まず最初に記したいのは、
「被災地の支援」と
「原発事故・放射性物質による汚染問題」は
連動する個別の問題であるということ。
連動しているけれど、対応策・解決策は全くもって異なるということです。
だからタチが悪いのです。
被災地・岩手県宮古市出身のレゲエシンガーとして、この半年チャリティやデモに積極参加した私。
宮古市、三陸沿岸出身ということは周知となりました。
活動を通して、私の頭の中には次の質問が頭をよぎることが多くなりました。
「
三陸の魚は大丈夫なの???リクルマイさん、どうなんですか???」
(実際にはいまのところ、私にたずねてくる人はおりません。
でも、たずねたいなあと思っている人は少なくないと思うのです。)
上記質問の直接的な答えは・・・残念ながら
「全くもってわかりません!!!」という他はないです。
私が絶対的に信じられる資料や意見をまだ見いだせていないのです。
しかし、我が国の
第一次産業(農業・漁業など)は信念を持って守っていきたいと思っています。
宮古市の漁業従事者は、それはそれは愛情をこめて漁を、養殖を、しているんです。
有機・無農薬栽培など安心な食べ物って「農業」ばかりがクローズアップされますが、漁業だってそういうことに尽力している人がたくさんいるのです。
特に宮古市の重茂地区は国内でも最高の海の幸が獲れる場所。
銀座など一流の料亭は好んで重茂産を使用するそうな(行ったことない〜誰か連れてって!!)。
なぜに最高なのか、それには理由があります。
重茂地区は住人がそっせんして海の生態系、環境を徹底して守ってきたからです。
洗剤は自然分解されやすいものをどこの家でも使用、生活面から海のことを第一に考えているのです。
そんな丹精込めて漁業にいそしむ人々に、半年前、あまりにも無情に大津波が襲いかかりました。
養殖は全滅、船も9割は大破、家も家族も失うという悲劇。
加え、原発事故によって大量の放射性物質が海に流出という大打撃も被りました。
2重、3重の苦しみよ。
震災後に帰省した際に見た、衝撃的な光景は今でもくっきり覚えています。
その翌日にお世話になっている宮古の方々と「何かやりたいよね」と話をしました。
漁業に勤しんでいる人々の多くは60、70代。
この年齢の人々に新たな土地で新たな職を見つけ第2の人生を送ってもらう、なんてことは正直無理です。
それに漁業・農業関係なく、真面目に取り組んできた人ほど、苦渋の選択を迫られています。
消費者に安全な作物を提供してきた人ほど廃業しています。
私たちは恐怖から来る本音として、そして時に無神経に、「福島や東北や北関東の食べものは買わなーい、こわーい」と言ってしまいますが、こういった”真の被害者”が多数いることを無視することはできないと思います。
わが故郷・宮古市あたり(北三陸)の海で上がった魚は大丈夫という有識者もいる。
だけども真相は私にはまったくわかりません。
放射能が危険だと警告し続けてきた人たちは「東日本〜長野あたりまでは危険だから食べるべからず」と言っています。
もっとも、考えてみれば欠陥だらけのもんじゅをはじめ、全国各地に原発はあるのです。
日本中どこに行っても「完全に安全な」食物は存在しないような気さえします。
これからは
「計測した食品を市民レベルで監査することが必要」だと。
国民の命よりも巨大企業・東電の肩を持つような、
”異常な国”日本ですから、我々が目を光らせて見張らねばなりません。
こんな状況下でも「経済至上主義」を貫くこの社会ですから、もう産地偽装すらいとも簡単に行われていると思います。
(売れ残った福島産のトマト、翌日は「パックのサラダ」に変身して再登場!なんてことあるんじゃないかしら)
私の地元・国立の友人(2児の母)は、市の行った放射能測定に志願して同行、計測結果をその目に焼き付けてきました。
その結果は「市報くにたち」にも掲載されましたが、実際に結果を見た!というリアリティに勝るものはないと思います。
そうすれば基準値(震災前の「基準値で」、ここ大事)より低い数値の食品なら、福島産でも食べてもよいなと思います。私は。
明確な情報開示はむしろ風評被害を軽減すると思います。
危険な食べ物をごまかして、市場に出すのは大罪です!!!
「脱・原発」と並行して、各自治体レベルでそういった「計測システム」が徹底実施されるべく我々市民が声を上げて行くことが、これから必要になると思います、いや必要です(断言)。
今まで安全な食材・食品が欲しいなと思った時は、「迷わず」自然食の店へ行けばよかった。
しかし食べ物を「迷わず≒考えずに」買えるコンビニエントな時代は終焉を迎えたのです。
やはりこの便利なそしてうわべだけ豊かな世の中にぶらさがって、
なんとなくやり過ごしてきたツケがいよいよ私たちに回ってきたのだと思います。
以前私が、大先輩ランキンさんの原発事故直後の言葉「全員反省」を持ち出したとき、
「なんで私たちが反省するの?反省するべきは政府と東電でしょ」という言葉を頂戴した。
もちろんそうよ!!!
政府や東電、原発マネーで潤った政治家・官僚・学者らは市中引き回しにした後、打ち首にしてやりたいと私はマジで思っているよ。
でもやはり、私たち自身が「知る機会」を得ないまま、それら憎き相手をのさばらせてきたことも事実だと思います。
(もちろん「知って」いて多くの人に広めようとしている人もたくさんいる、それもまた事実ですが。)
私の新曲「I SEH NO」の歌詞にもありますが、
『気付いた時が出発の日』なのです!!!いまからでもアクションすることが必要です。
アクションすることは非常に面倒くさいし、くたびれることです。
だけど今重い腰を上げないと、本当に手遅れとなりこの国の未来は真っ暗になってしまいます。
これからは
「考えて、決心して、自己責任」で食品を求めねばなりません。
私はこの秋、毎年実家から送られてくる宮古で水揚げされた獲れたての
サンマを3尾いただきました。
非常に美味でしたよ(ちょうど新鮮なカボスも手に入って最高でした)!!!
これは妊娠していない成人女性として、そして被災地・宮古市を応援する私自身の責任選択です。
皆さんには皆さんの選択がある。
冷たく聞こえるかもしれないけど、三陸の魚が怖いなら決して口にしないことです。
私は皆さんの責任選択を尊重します。
もはや放射能の危険を可能な限り避けつつも、しかしながら
自分で考えて納得する範囲で受け入れることも必要になると思います(すごく現実的な考え)。
私たち日本人のすべてが平等に「安心・安全」食品を享受できはしないのです。
現在の社会システム(マスコミと財界とアメポチ政界の癒着主義≒バビロンシステム)を変えない限りは。
輸入したものを食べれば、という人がいるかも知れないが、それは非常に危険な考えです。
理由は次回のブログで!!! その2へ続く
リクルマイ