☆皆さんお元気ですか?☆
昨日クリスマスイブは今年の締めのライブでした。お子さん連れも多く、とっても温かいライブとなりました!!
ご来場の皆さん、カフェオハナの皆さんありがとうございます
さあて、今日は4人編成のLikkle Mai Acoustic Bandでの活動を振り返ってみたいと思います。
レゲエバンドの醍醐味であるドラムとベースのグルーヴや迫力はそのままに、カジュアルで演奏場所を選ばないようなフレキシブルさを追求したのがこのアコースティックバンドです。
私が好きなバンドは4人編成が多いというのも影響しているかもしれません。
The DoorsやU2、The Beatlesなど、アルバムに収録した作品群をたった4人でライブで見事に再現している姿に「このバンドすげえ!」と興奮したし憧れもしました。
メンバーは森俊也(D)河内洋祐(B)The K(G)そしてLikkle Mai(Vo)
森さんはリクルマイバンドではキーボードですがアコースティックバンドではドラムにシフトするんです、素敵でしょ
そんなメンバーで行ったライブで印象に残っているのは、西麻布・新世界で開催の「REBEL MUSIC PARTY!」とその続編である「REBEL MUSIC PARTY!vol.2」です。
このイベントは、脱原発を訴える数々のデモで出会ったバンド「ジンタらムータ」と共同で開催しました。
ジンタらムータはチンドン的な楽しい魅力を備えつつ、スキルフルな演奏でグレゴリオ聖歌からヌベルカンシオン、明治大正の演歌までこなすバンドです。
デモ現場から海外まで百戦錬磨の彼らとレゲエの私たちが世界中のREBEL MUSIC(反逆の音楽)を愛を持って奏でました。
話が少しそれますが、ジンタらムータと共に「平和に生きる権利」を作品化する際に力添えいただいたのは
メタカンパニーという老舗レーベル。
そのレーベルとっても興味深い作品を扱っているんです。
蓄音機時代の日本の歌モノ、ビッグバンド、昨今の辺境音楽などなど。古今東西のROOTSミュージックの宝庫です。
私がこのところライブで欠かさずに歌う、添田唖蝉坊のカバー「ノンキ節」は
メタカンパニーの「土取利行、添田唖蝉坊・知道を演歌する」という2枚組CDで知りました。
強烈ながらもコミカルなこの風刺ソングに深〜い深〜い感銘を受けた私、「REBEL MUSIC PARTY」では是非ともこれを歌いたいと思いました。
第一回目の「REBEL MUSIC PARTY!」でこのノンキ節を初披露しました。
しかもレゲエのリズム”PUNNANY”だもん
会場は大いに沸きこのライブのハイライトとなりました。
原発事故後の日本…口を閉ざしてしまいたくなるテーマからも目を背けることなく真摯な姿勢で演奏しつつ、
でも眉間にしわを寄せるだけではない、むしろ楽しくて心地よい、気がつけばお客さんも出演者も大合唱している…そんな素晴らしいライブでした。
その時のライブレポートが東京新聞に掲載されています。
そういえばジンタらムータの母体バンドであるシカラムータ(こちらは10名以上のビッグバンド)、このネーミングも添田唖蝉坊に由来しているんですよ。
ジンタらムータやSOUL FLOWER UNIONに出会わなかったら、「ノンキ節」にも出会っていなかったかも。
本当に出会いって素晴らしいですね。彼らに心から感謝します。
レゲエ畑の私が、レゲエ以外の場所で「レゲエに出会った時のような」衝撃をうけた演歌師・添田唖蝉坊と彼の楽曲。
間違いなく今年一番の私の財産です。
続編「REBEL MUSIC PARTY!vol.2」も同会場にて11月17日に行われました。
すっかり日本の古典音楽に心を奪われた私、今回は民謡「秋田音頭」に挑戦。
またもやレゲエのリズム”SLENG TENG”で
秋田音頭は私なりにアレンジ。歌詞がめっちゃおもろいことになっています
ここでネタばらしするなんて野暮なこたぁしません、皆さん是非ともライブで私の秋田音頭楽しんでください。
さらにはフォークの神様と称される岡林信康の「虹の舟歌」のカバーにも果敢にチャレンジ。
岡林さんは昭和の唖蝉坊だと私は思います。「くそくらえ節」という初期作からは「ノンキ節」的なアプローチ、匂いを強く感じます。
「虹の舟歌」は三味線や尺八をフィーチャーした民謡ロック的なアレンジが施されていますが、私はドラムのハイハットが冴え渡るレゲエビートにのせて。
うーん、なんだろう。日本の古典はレゲエのビートに合うんですわ。
しかもどこかエスニックな感じもする不思議なハマり具合。
歌っていてめちゃくちゃ気持ち良いんです、この感じ。
この曲は「壮大な海へいざ繰り出さん!」という男の歌です。
私だって浜っ子でぇい!故郷・宮古の商店街でGETしたい手ぬぐいでねじり針巻きして歌いました。
この曲を歌うたびに以下のことが思い浮かびます…
海を経由していろんな国の文化が日本に入ってきた。
極東の日本は様々な文化をさらに磨き上げて日本独自の芸術性も実用性も高い素晴らしいものを作り上げたよね。
茶碗から寺院に至るまで。
しかし今、日本が海に垂れ流しているもの…それは原発事故で生じた汚染水。
なんと悲しく残念なことであろうか
原発事故は収束どころかさらなる問題が浮き彫りになっている。
やっぱり、やっぱり訴えたい。みんなとこの気持ちを共有したい。
この曲中での「エンヤーモラ」「エンヤーロッサ」というお客さんとの掛け合い(コール&レスポンス)は実に熱いものでした。
私の気持ちをお客さん一人ひとりがしっかり受けて、彼らの気持ちも返してくれていると分かりました。
感激の瞬間でした。
こちらのライブも、本日発売の婦人新聞「ふぇみん」新年号に掲載されています(あわせてリクルマイのインタビューがまるっと1ページに渡って載っています)。
4人編成のLikkle Mai Acoustic Bandを振り返るつもりが、自分のことだけ振り返ってしもうたわい
これ毎度のことですが
。
4人編成はアイディアをすぐさま形にできるのが魅力。
何よりメンバーが温厚かつ辛抱強い殿方ばかりなので
、いつも気持ちよく仕事できるのです
本当に有難いことです。
私はツンデレどころかツンツンだし
しかも照れ屋だからこんなことは面と向かって言いませんが感謝しています
来年は攻めの年になりそうだし、そうなるつもりなのである。
既にアイディアがまとまっているミニアルバムの、そして壮大なヴィジョン過ぎてまだ手付かずのフルアルバム、この両方の制作に入ろうと思っています。
まずはまとまっているミニアルバムから。こちらはLikkle Mai Acoustic Bandで行おうかと考え中(ってかまだメンバーにすら伝えてないよ
)。
Acoustic Bandというネーミング、
Likkle Mai&The Kの持ち味であるフレンドリーで温かな感じも損なわずにバンドに持ち込みたいと思って名づけたけど、
今のところ、まだフルバンドの縮小版みたいな感じは否めなくもないなと。
フルバンドでやってきたことがひとつの完成形でもあり優れた雛形でもあるということですね。
来年はアンプラグド感を増していくのは真っ先にアリだと思うし、フルバンドと違うアレンジにチャレンジするのも良いと思っています。
私がウクレレでカッティングしながら歌うようになったので、その分The Kのギターの自由度が格段にUPするわけです。
少ない人数だからこそ、たくさん工夫の余地があるし、工夫次第でかなり面白いことが出来ると思っています。
どうぞ今後のLikkle Mai Acoustic Bandにもご期待下さい。
[写真提供・高橋裕大]
リクルマイ